小山市乙女の日本刀販売店「丸英刀剣」(瀬下明社長)は7日、満美穴町の三祖神社に「守り刀」の短刀を奉納した。
江戸時代末期頃から代々講元を努めてきた家系の瀬下社長(69)が、13日の例大祭を前に、神社の繁栄を祈願して奉納。
短刀は家を守るものとして、日本刀の中でも別格の扱いだという。短刀は数多くの賞を受賞している矢板市の刀鍛冶加藤慎平さんが手掛けた。2000年作で、平造りの9寸7分強(約29センチ)。刀身にはわずかにそりがある。刃には「金筋」や「砂流し」などの模様が入っており、美しく仕上がっている。
この日、阿久津誠生宮司(71)が瀬下社長から短剣を受け取った。瀬下社長は「神社がますます繁栄し、守っていくことができるよう、短刀を納めました」と話していた。
2019年3月9日発行下野新聞(記者:稲葉雄大)より転載