銃砲刀剣類登録証問題を考える30

銃砲刀剣類登録証問題を考える30 警察からの照会
事例43
もう一つの側面
数年前に地元ではない警察から電話があり、私が扱ったらしい脇指の照会がありました。経路と登録番号の確認でした。
 その時点で1年前ぐらいのことだったので、「調べて返答する」と伝え、早速確認がしてみると、私が交換会で売却したものでした。
警察に電話をし、私がA氏に売却した脇指であると言うと、「ああ、そうですか」で終わりました。
 売却した先で何か問題があったのは想像できますが、例によって警察は詳しい事情は教えてくれません。
 程なくして私が交換会で売却した相手A氏から謝罪の電話があり、事のあらましがわかりました。
 それによると、A氏からB氏に渡り、さらにC氏に行き、C氏が登録証に記載された長さを改ざんしたらしい、とのことでした。
 その脇指で事件を起こしたのでなく、別件で問題があり、偶然に改ざんが露呈したということらしいのです。
 私もA氏も売買に関しては何の問題もないのですが、やりきれない気持ちでいっぱいです。その後、警察からは何か言ってくることはありませんでした。
 いずれにしても不可抗力ことですが、実際にこういう問題が起こってしまうという現実に、刀剣を扱う者としてやるせないし、心が痛みます。
(登録証問題研究会)
*刀剣界新聞より転載・抜粋




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