銃砲刀剣類登録証問題を考える31-2

銃砲刀剣類登録証問題を考える31-2 印紙購入(岩手県)
事例45
印紙をご購入ください
登録証の再交付について、岩手県教育委員会から封筒で書類が届いた。再交付申請書を提出し、再交付代金を払うように書かれていた。よく見ると、「支払いは岩手県の印紙でお願いします」とある。
岩手県の印紙を購入し、それを書類と一緒に送れ、ということだ。
 県外の人間に県の印紙を購入せよ、というのは、何とも不思議な感じである。しかし、特例や例外は認めてくれるんだろう、「ほんとは印紙なんですが、現金書留でもいいんですよ」そんな柔軟な対応をしてくれるだろうと期待しつつ、岩手県の担当者に電話した。
そうしたら・・・・。
ー再交付のお知らせが来ました。代金は印紙を買ってお支払いするのでしょうか?
担当者「はい、印紙をご購入いただきます」
ーでも、現金書留でもいいのでしょうか?
「それはダメです。印紙を買ってください」
ー印紙は東京でも買えますか?
「東京では買えません。岩手県のみご購入いただけます」
ーあのー、どの県も現金書留ですよ。ほんとにダメなんですか、印紙じゃないと。
「はい、岩手県は印紙なんです」
ー「印紙はどこでどうやって買うんですか?
「案内に書かれている県の所定の部署へ現金書留で印紙代のお金を送ってください。そうしたら返信封筒でお送りします」
ーそれって二度手間ではないですか?無駄じゃないですか?本当に現金書留ではダメなの?
「はい、ダメです。現金書留だと処理できません」
ーとっても不便ですね。おかしなやり方ですね。
「はあ・・・でも、そう決まっているんです」
ー今まで、こんな風に文句言われたことはないんですか?
「ありません」
ーこんなやり方は絶対変だと思います。改善を強く希望します。
「はあ、検討いたします・・」
 お金の支払いは、今や多様化し、そしてデジタル化が急速に進んでいる。マイナンバーカードを利用すれば、税金ですらスマホを使って支払うことができる時代になっている。
しかし、岩手県は、岩手県でしか買えない岩手県の印紙を、岩手県の所定の部署に現金書留を送って買い、岩手県から返信用封筒で送られてくる岩手県教育委員会に送付する、という二度手間、三度手間のようなことを利用者に強いているのである。
 東京都をはじめ、ほとんどの自治体で行われている現金書留による支払い(東京都の登録審査会場でびっくりしたのだが、都は登録証発行の料金えおPayPayでも支払えるようにしていた。正直、これには本当にびっくりした!)が、なぜ岩手県では不可なのか。全く理解できない。
 岩手県だけかと思ったら、そうではなかった。神奈川県在住の知人が千葉県の登録証の再発行で、千葉県の登録証の再発行で、千葉県の収入印紙を、現金書留で購入し、印紙を千葉県教育庁に送って再交付してもらった、と言う知人もいた。おのおの都合があるのだろう。が、県外の利用者に余計な手間とお金を掛けさせて平気、というのはいかがなものだろうか。われわれが生きているのは各藩がそれぞれ並び立った幕政時代の日本ではないのである。
 それにしても、このようなスマートとは決して言えないサービスが、時代の流れに逆行して実施されていることにあらためて驚く次第である。
(登録証問題研究会)
*刀剣界新聞より転載・抜粋




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